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ねずみはどこに隠れたのかな
家の中に入ってくるねずみには、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類がいます。
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赤ちゃんねずみが大人になるまで |
ドブネズミ |
一度の出産で8~9匹生まれます。生まれたときの体重は5~6.5グラムで、21~28日で乳離れします。生まれてから2~3ヶ月で大人になります。
大人のドブネズミの体重は成長期の栄養にもよりますが140~550グラム、体長は186~260ミリメートルというデータがあります。 |
クマネズミ |
一度に5~7匹生まれます。生まれたときの体重は4.5グラム、大人になると100~200グラムになります。 大人のクマネズミの体長は146~197ミリメートルとされています。大人になるのは生まれてから2.5~3.5ヶ月後です。 |
ハツカネズミ |
一回のお産で4~7匹生まれます。家ねずみのなかではいちばん小さく、生まれたときの体重はやっと1グラムほどです。大人のハツカネズミでも体重は10~20グラム程度、体長は58~92ミリメートルです。生まれてから1.5~2ヶ月で大人になります。 |
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ねずみの好きな食べ物はどれかな
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おむすびころりん
山でお爺さんはお弁当のおむすびが転がって穴の中に落ちてしまいました。すると穴からかわいい歌声が聞 こえてきます。お爺さんは持っていたおにぎりを全部穴に落としました。すると中からねずみが出てきて、お爺さんを自分の家に招待して、ご馳走をし、宝物の入ったつづらをお土産にくれました。それを見た隣の欲張り爺さんは、穴からおむすびを落とし、自分もねずみの家に行き、猫の鳴き声でねずみを追い払い、宝のつづらを持って帰ろうとしたのですが、帰り道が分らなく、とうとうもぐらになってしまったということです。 |
『おむすびころりん』
文:こわせますみ
絵:薄田やすひろ
フレーベル館発行
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ねずみのすもう
お爺さんが山で二匹のねずみが相撲をとっているのを見つけました。一匹は庄屋さんのねずみで、相手はお爺さんの家のねずみでしたが、お爺さんの家のねずみは痩せこけていて、負けてばかりいます。家に帰ったお爺さんはお婆さんと相談し、餅を搗いてねずみに食べさせて力をつけてやりました。翌日、庄屋さんのねずみはお爺さんの家のねずみが急に力がついたのでびっくりして、自分もそのお餅が食べたいと小判を持って来てたのみます。お婆さんは二匹のねずみにお餅と一緒に赤いまわしを作ってやりました。赤いまわしを締めた二匹のねずみの勝負はなかなかつきませんでした。
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『ねずみのすもう』
作:わたなべさもじろう
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十二支のはじまり
神様から元日に一番に挨拶に来た者から十二匹をその年の大将にしてやるとのお触れが出ました。物忘れのひどい猫は集まる日を忘れてねずみに訊ねました。ねずみはわざと翌日だと教えました。猫が十二支にはいっていないのはこの為です。牛は足が遅いので、前の晩から出かけることにしました。それを知ったねずみは、こっそりと牛の背中に乗り、いよいよ神様の前についた時、ピョンと飛び降りて一番の席を占めることに成功しました。こうしてねずみ、牛、虎、うさぎ、たつ、へび、馬、羊、猿、にわとり、犬、いのししの十二支の順序が決まりました。 |
『十二支のはじまり』
文:谷 真介
絵:赤坂三好
佼成出版社発行 |
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ねずみいろ
ねずみの毛のような青ばんだ淡い黒色。灰色。(黒白がはっきりしない)主張・態度。
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ねずみ落し
鼠を捕らえる器具。ネズミ捕り。
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ねずみ返し
鼠が入るのを防ぐための装置。土蔵の入り口外側に向けて斜めに立てた板。床下換気口の金網。船のイカリ綱の円盤。
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ねずみが塩を引く
きわめて少量ずつで目立たなくても、つもり積もって大量となること。
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ねずみ壁
鼠色に塗った壁。
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ねずみ講
会員を鼠算式に増やして、加入者に加入金額以上の金銭を与える金融組織で、法律で禁止。マルチ商法。
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ねずみ小僧
江戸末期の盗賊。身軽で武家屋敷に忍び込んだ義賊。1832年に獄門に処せられた。
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ねずみ根性
鼠のようにずるがしこい根性。
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ねずみ鮫
ネズミザメ科の鮫。
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ねずみ算
物が複利的に急速に増加する場合のたとえ。
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ねずみ茸
ホウキタケの別名。
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ねずみ戸
木戸や門についている小さいくぐり戸。
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ねずみ取り
鼠を捕らえて殺すこと。それに使う器具や薬剤。
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ねずみ蚤
鼠に寄生するノミの総称で、人にペスト菌の媒介をすることがあるケオプスネズミノミが重要種。
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ねずみの嫁入り
昔話のひとつ。鼠の夫婦が娘の婿を選ぶのにさまざまな候補者を求めたが、結局は同じ仲間の鼠に嫁入りさせる。
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ねずみ歯錐
先端が3つに分かれている錐。
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ねずみ花火
一端に火をつけると、鼠のように地面を走り回る花火。
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ねずみ鱶
オナガザメの別名。
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ねずみもち
モクセイ科の常緑低木。
(広辞苑を参考に作成) |
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役に立つねずみ(実験動物としてのねずみ)
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19世紀1850年代のロンドンに、ラットキャッチャー(ドブネズミを捕まえる職業)と呼ばれる人たちがいました。下水道で捕まえたねずみを囲いの中に放ち、そこへテリヤ種の犬を入れ、決め た時間内に何匹のねずみを殺せるかのかけがはやっていたのです。
ラットキャッチャーは毎日たくさんのねずみを集めるのに追われました。
そこで、野生のねずみを飼育して増やすことが始まりました。はんしょくを繰り返すうちに全身の毛が白いドブネズミが生まれました。これがアルビノ(白い)ラットの誕生です。 このねずみはしばらくの間、あいがん用としてもてはやされました。しばらくしてから、この白ねずみを増やして、実験動物として利用することになったのです。
日本には江戸時代の天明年間(18世紀)にあいがん用としての白ねずみが登場します。実験用白ドブネズミにはウイスター系ラットと呼ばれるけいとうが有名ですが、群馬県産の呑龍(ど んりゅう)系ラットなどは、日本の地名がついた実験用ラットとして知られています。
同様に実験動物として使われるねずみに白いハツカネズミがありますが、やはり最初はあいがん動物だったようです。実験用のハツカネズミをマウスと呼びますが、この種のマウスではddy 系統が有名です。
1.小動物なので扱いやすい
2.はんしょく率が高い(同じ性質の子孫が得られやすい)
3.短期間で大人になる(投与する薬のえいきょうなどを短期間で観察できる)
4.実験動物としていろいろなけいとうが研究されている(いでん的に同一な性質)
5.人と同じほにゅうるいなので、いでんしの配列が似ている
6.人の病気が必ず起きるように、けいとうてきに選別したり、いでんしそうさをしたりできる
このようなことから、ラットやマウスは医薬品の開発に利用されています。
人の病気の原因解明やちりょうやく開発のため、成長のかていで必ずその病気が起きるようにしたマウスなどが作られています
例えば、がん、とうにょう(糖尿)病、高血圧、めんえきふぜん(免疫不全)、きかんしぜんそく(気管支喘息)、こうしけつしょう(高脂血症)、そのほか神経の病気などが必ず出るようにした、びょ
うたいどうぶつ(病態動物)がそれです。 |
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ねずみの害
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ペットショップでは、可愛らしいいろいろな種類のネズミの仲間が売られています。
でも、ネズミのなかには、細菌やウイルスを持っていて、人や他の動物に病気をうつしたり、物をかじってその商品をだめにしてしまったりする、害を及ぼすものもいます。
また、ネズミの血を吸うノミやダニが人を刺すこともあり、刺され続けることでノイローゼになるなど、精神的な被害を受ける場合もまれにあります。
ペストは、ネズミのノミがばいかいする病気として恐れられていましたが、わが国のように生活環境が整備された地域での発生はなくなりました。ペスト菌は、はしょうふう菌の培養法を確立したことでも知られる、北里柴三郎博士によって発見されました。 |
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